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手根骨(しゅこんこつ)は、手首から手の付け根にある8つの小さな骨の総称です。「手首の骨」と聞いて思い浮かべる範囲には、前腕の骨も含まれるため、名前と位置を分けておくと説明を理解しやすくなります。この記事では8つの骨の並び、似た言葉の手根管との違い、手をついた後に痛む場合の確認点をまとめます。痛む場所だけで骨折や神経の病気を診断するための記事ではありません。
肘から手首へ続く前腕には、橈骨と尺骨という2本の骨があります。その先、手の付け根に集まる小さな骨が手根骨です。さらに指へ向かうと、手のひらを形づくる中手骨、指を形づくる指骨へ続きます。これらを全部まとめて手根骨と呼ぶわけではありません。
手根骨は8個あり、前腕に近い側と、指に近い側の2列として整理されます。解剖学の資料で「近位列」と書かれていれば前腕側、「遠位列」と書かれていれば指側を見ます。近い・遠いは、その図を見ている人からの距離ではなく、体に対する位置関係を表す言葉です。
左右の手の図では、紙面の右左だけで名前を覚えないようにしましょう。まず親指がどちらにあるか、手のひら側か手の甲側かを確認します。同じ骨でも、見ている向きが変われば図の中の位置や重なり方が変わります。
たとえば診察で「親指側の手根骨」と説明されたときは、自分の親指を基準に位置を確かめます。医師と向かい合っている場合、相手の右側と自分の右側は一致しません。「この辺りの骨ですか」と、図を一緒に見ながら確認すると行き違いを減らせます。
手首の皮膚のしわが、そのまま骨の境界を正確に示しているわけではありません。触っただけで8個を全部区別しようとせず、全体の位置関係を知ることから始めてください。骨の名前を覚えることと、けががないかを調べることは別です。
前腕に近い列は、親指側から舟状骨(しゅうじょうこつ)、月状骨(げつじょうこつ)、三角骨(さんかくこつ)、豆状骨(とうじょうこつ)です。指に近い列は、大菱形骨(だいりょうけいこつ)、小菱形骨(しょうりょうけいこつ)、有頭骨(ゆうとうこつ)、有鉤骨(ゆうこうこつ)と並びます。
| 列 | 名称を親指側から整理 |
|---|---|
| 前腕に近い列 | 舟状骨・月状骨・三角骨・豆状骨 |
| 指に近い列 | 大菱形骨・小菱形骨・有頭骨・有鉤骨 |
この表は名前を整理するためのものです。実際の骨が同じ大きさの四角形として、横一列に整列しているわけではありません。特に豆状骨は三角骨の手のひら側に重なる位置にあるため、図を見る向きによっては見え方が変わります。「2列に4個ずつ」という説明と、見える骨の数が合わないと感じたら、まず図の向きを確かめましょう。
骨の名前に形を表す漢字が含まれていても、皮膚の上から形を探して強く押す必要はありません。名称表は、診療情報や検査結果に出てきた単語を確認する際の手掛かりとして使います。全部暗記しなければ受診できない、というものではありません。
説明を受けた名前が分からなければ、紙に書いてもらう方法があります。音だけで覚えようとすると、手根骨と中手骨、舟状骨と別の骨の名前などを取り違えることがあります。「手のどの辺りか」「どちらの手か」と一緒に残しておくと、後で説明を振り返りやすくなります。

名前が似ていますが、手根管(しゅこんかん)は骨そのものではありません。日本整形外科学会は、手根骨と横手根靱帯で囲まれたトンネル状の構造と説明しています。この中を正中神経と、指を動かす9本の腱が通ります。
手根管症候群は、この通り道で正中神経が圧迫される状態です。親指側の指のしびれや痛み、細かなものをつまみにくいなどの症状が説明されています。手根骨という単語を見かけたから手根管症候群、手首が痛いから骨がずれている、というように言葉だけで原因を結び付けないことが大切です。
ここで整理したいのは、骨の名称、神経が通る場所の名称、病気の名称という三つの違いです。「手根骨について説明された」のか、「手根管の中で神経が圧迫されていると診断された」のかでは、説明の意味が変わります。聞き慣れない言葉は、その場で意味を確認しましょう。
しびれを伝えるときは、どの指か、手のひら側か甲側か、いつ強いかも共有します。自分で手首を強く曲げたり、たたいたりしてしびれを起こすテストを繰り返す必要はありません。診察では症状や所見を組み合わせ、必要な検査を判断します。
治療を比較するときも、どの状態を対象とした説明かを確認してください。手首の症状をすべて「手根骨の調整」で扱えると考えず、診断や症状に応じた方法を相談します。しびれが長引く場合や細かな作業が難しくなった場合は、整形外科へ伝えましょう。
舟状骨は、手根骨の中でも親指側に位置する骨です。米国整形外科学会の案内では、手を伸ばして転倒した後などに骨折することがあり、親指の付け根に近い手首の痛みや腫れが出ると説明しています。痛みが強くない場合もあり、捻挫と思い込まれることがあります。
さらに、舟状骨の骨折は受傷直後のレントゲンで分かりにくい場合があります。医師が骨折を疑う場合には、保護したうえでの再評価や、MRI・CTなどの検査が検討されます。これは全員に同じ検査が必要という意味ではなく、診察と経過によって判断されます。
最初の検査で骨折が見えなかった場合も、「どの程度手を使ってよいか」「再診はいつか」「痛みが続く場合はどうするか」を確認します。痛みが残る手で床を押したり、重い物を持ったりして、骨折していないことを自分で証明しようとしないでください。
受傷時の説明では、転んだ日、手をついたか、スポーツ中だったか、痛みや腫れがどう変わったかを伝えます。最初から痛かったのか、翌日になって気付いたのかも、分かる範囲で共有しましょう。以前に受けた検査や固定の指示があれば、その内容も持参します。
固定具を指示された場合は、使用時間や外してよい場面を確認し、痛みが軽くなったことだけで自己判断で中止しないようにします。生活で守りにくい指示があれば、仕事や育児の具体的な場面を伝えて代替策を相談します。

出典:AAOS:舟状骨骨折
手首が激しく痛む、動かせない・物を持てない、形や色が変わった、手の一部または全体の感覚がなくなった場合は、速やかに医療機関へ相談してください。赤く熱を持つ強い腫れや、発熱・悪寒などの体調不良を伴う場合も、自己流のケアだけで待たないことが大切です。
強い症状がなくても、痛みが悪化する、繰り返す、普段の作業に支障がある、しびれや感覚の低下がある場合は相談が必要です。手根骨8個のうちどれが原因かを自分で決めてから受診する必要はありません。「右手首が、転倒後から持つと痛い」といった説明で構いません。
痛みの部位が手首か指かはっきりしない場合は、手が痛いときの場所・けが・しびれの整理も参考になります。本稿の名称表は、症状を分類する診断表ではありません。複数の場所に症状があれば、一つの骨の問題にまとめず、それぞれ伝えましょう。
大阪西区針灸整骨院の所在地や受付情報は公式の院情報をご確認ください。骨折や神経の問題が疑われる症状では医療機関での評価を優先します。手根骨を知る目的は、説明を理解しやすくすることです。名前と位置を手掛かりにしながら、実際の症状に合った相談につなげてください。
制作:AI支援による記事作成・編集。一般的な情報の提供を目的とし、この記事について院長の個別監修は受けていません。個別の診断・治療は医療機関でご相談ください。