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肩こりのセルフケアとしてツボ押しを試す方は少なくありません。軽い刺激で心地よさを感じることはありますが、原因となる病気を治す方法ではなく、強く押せば効果が高まるわけでもありません。

以下は部位を見分けるための説明です。「押すと痛い場所=正しいツボ」とは判断できません。正確な位置が分からない場合は無理に探さず、鍼灸師に確認しましょう。
表は横にスクロールして読めます。
| 名称 | おおまかな部位 | 避けたいこと |
|---|---|---|
| 合谷(ごうこく) | 手の甲・親指と人差し指の付け根の間 | 痛むほどの圧迫、妊娠中や皮膚トラブルのある部分への刺激 |
| 手三里(てさんり) | 肘に近い前腕の外側 | 場所を探して広い範囲を強くつまむこと |
| 肩井(けんせい)周辺 | 首のつけ根と肩先の中間付近 | 首を引っ張る、硬い道具で押し込むこと |
手の甲側で、親指と人差し指の付け根の間が目安です。反対の親指の腹を使い、痛みが出ない弱い力にとどめます。爪を立てたり、硬い道具で押し込んだりしないでください。
合谷の位置は、Memorial Sloan Kettering Cancer Centerの図解(英語)で確認できます。同資料は妊娠中や傷・発疹・腫れなどがある場合に合谷を押さないよう案内しています。本記事の写真は説明用のイメージで、その図解の代わりではありません。
肘に近い前腕の外側にあるツボです。位置が分からない場合は、指の幅だけで決めず鍼灸師に確認してください。筋肉をつまむように強く刺激しないでください。
首のつけ根と肩先の中間付近ですが、神経や血管があるため強く押さないことが重要です。自分で無理に届かせるより、肩をゆっくり動かす方法が安全です。

痛みやしびれが残っていないか、皮膚に赤みや内出血が出ていないかを確認します。変化が乏しいからといって、刺激を強くしたり回数を増やしたりしないでください。吐き気など普段と違う症状があるときは、「効いている」と判断せず中止します。
発熱、外傷、皮膚の腫れ・感染、骨折の疑い、出血しやすい病気や薬の使用中、妊娠中などは自己判断で強い刺激を行わないでください。持病がある方は医師へ確認しましょう。
手のしびれや筋力低下、強い頭痛、胸痛、息苦しさ、夜も続く痛み、症状の悪化がある場合は医療機関へ。肩が上がらない、動かすと激しく痛む場合は肩関節の病気も考えられます。
突然の激しい頭痛、胸痛や息苦しさなど緊急性が疑われる場合は、ツボ押しで様子を見ず救急の対応を優先してください。

日本整形外科学会は、同じ姿勢を長く続けないこと、適度な運動や体操、入浴や蒸しタオルで温めることなどを肩こり対策として挙げています。ツボ押しだけに頼らず、作業時間や机・画面の位置も見直しましょう。
姿勢の見直しは猫背・巻き肩と肩こりの関係、机まわりの調整はデスクワークの姿勢と作業環境も参考になります。
ツボ押しは、軽い肩こりで一時的な心地よさを得る目的にとどめ、弱い刺激で行うことが大切です。症状が続く、しびれなどを伴う場合は、セルフケアを続けず整形外科へ相談してください。