肩こりとめまいは関係する?原因・見分け方・受診の目安

突然の激しい頭痛、片側の手足の脱力、ろれつの異常、立てないほどの急なふらつき、強い胸痛などは、119番を含む救急対応を優先してください。

肩こりとめまいは関係する?

肩こりが強い日に、ぐるぐる回る、ふわふわする、立ちくらみのように感じるなどの「めまい」を経験すると、肩こりが原因ではないかと考える方もいるでしょう。

首や肩の緊張とめまいが同時にみられることはあります。しかし、肩こりだけがめまいの原因だと自己判断するのは危険です。めまいは耳の病気をはじめ、脳や心臓・血圧、薬の影響など、さまざまな原因で起こります。

まずは症状の特徴や一緒に現れている症状を確認し、必要に応じて医療機関を受診することが大切です。

「めまい」にはいくつかの感じ方があります

めまいという言葉には、異なる感覚が含まれています。受診時には「めまいがする」だけでなく、どのように感じるかを伝えると診断の助けになります。

周囲や自分がぐるぐる回る

回転性めまいと呼ばれる感覚です。頭を動かしたときに起こる良性発作性頭位めまい症や、難聴・耳鳴りを伴うメニエール病など、内耳の病気でみられることがあります。

身体がふわふわする・足元が不安定

浮動性めまいと表現されることがあります。原因は一つではなく、耳の病気、神経の病気、薬の影響、睡眠不足やストレスなど、幅広い可能性があります。

立ち上がったときに目の前が暗くなる

血圧の変化、脱水、貧血、薬の影響などが関係する場合があります。意識が遠のく、胸痛や動悸を伴う場合は、早めの医療機関受診が必要です。

肩こりとめまいが一緒に起こる理由

肩こりとめまいには、共通する背景がある場合があります。ただし、同時に起きたからといって、肩こりが直接めまいを起こしたとは限りません。

長時間の同じ姿勢

パソコンやスマートフォンを長時間使用すると、首や肩の筋肉に負担がかかります。同時に、画面を見続けることによる眼精疲労や、急に立ち上がった際の立ちくらみなどが重なることがあります。

睡眠不足や強いストレス

睡眠不足やストレスは、肩の緊張感だけでなく、頭痛、動悸、吐き気、ふらつきなど複数の不調と関連することがあります。症状が続く場合は、生活習慣だけの問題と決めつけず診察を受けましょう。

片頭痛

片頭痛では、頭痛に加えてめまいや吐き気を伴うことがあります。頭痛が目立たないタイプもあるため、繰り返す場合は脳神経内科や頭痛を専門とする医療機関への相談が選択肢になります。

首の病気や痛みに伴う不安定感

首を動かした際の痛みや可動域の低下とともに、ふらつくような感覚を訴える方もいます。ただし、耳や脳など別の原因を除外せずに「首からくるめまい」と判断することはできません。

まず耳鼻咽喉科での確認が大切です

めまいの原因は内耳にあることが多く、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会も耳鼻咽喉科での評価を案内しています。特に、耳鳴り、難聴、耳が詰まった感じを伴う場合や、頭を動かすとめまいが起きる場合は、耳鼻咽喉科を受診しましょう。

症状に応じて、眼の動きの検査、聴力検査、身体のふらつきを調べる検査などが行われます。必要があれば脳神経内科、脳神経外科、循環器内科などへ紹介されます。

すぐに救急受診が必要な症状

次のような症状を伴う場合は、脳卒中など緊急性の高い病気の可能性があります。肩こりだと思って様子を見ず、救急車を呼ぶことも含めて速やかに医療機関へ相談してください。

  • 突然、今までにない強いめまいが起きた
  • 顔や片側の手足がしびれる、動かしにくい
  • ろれつが回らない、言葉が出にくい
  • 物が二重に見える、視野がおかしい
  • 立てない、まっすぐ歩けない
  • 激しい頭痛や意識の変化がある
  • 胸痛、強い動悸、失神を伴う

受診までに確認しておきたいこと

診察時に次の内容を伝えられるよう、可能であれば記録しておきましょう。

  • ぐるぐる、ふわふわ、立ちくらみなど、どのような感覚か
  • 突然始まったか、徐々に始まったか
  • 何秒・何分・何時間続くか
  • 頭や身体の向きを変えると起こるか
  • 耳鳴り、難聴、頭痛、吐き気などを伴うか
  • 服用中の薬や、最近変更した薬があるか

医療機関で重大な病気が否定された後の肩こり対策

検査を受け、耳や脳などの治療が必要な病気ではないと確認されたうえで肩こりが残る場合は、日常生活を見直して首肩への負担を減らします。

  • 同じ姿勢を長時間続けず、こまめに休憩する
  • 画面の高さを調整し、頭が前に出すぎないようにする
  • 痛みのない範囲で肩甲骨や肩をゆっくり動かす
  • 睡眠時間を確保し、脱水を避ける
  • めまいがある最中は運転や高所作業をしない

めまいが強いときに首を勢いよく回したり、無理なストレッチや強い刺激を加えたりするのは避けてください。

めまいの一回分を、始まりから順に説明する

診察で「ぐるぐるか、ふわふわか」と聞かれても、うまく選べないことがあります。その場合は、感じ方を一つに決めず、「椅子から立ったら目の前が暗くなった」「寝返りのときに周囲が回った気がした」など、起きた順番で伝えて構いません。

まず、症状が始まる直前に何をしていたかを確認します。次に、突然か徐々にか、どのくらい続いたか、座った後も続いたかを分かる範囲で残します。時刻や秒数を正確に覚えていなければ、「短かった」「しばらく続いた」と伝え、分からないところはそのままにしてください。

肩こりについても、「以前からある」「めまいと同じ日に強かった」「首を動かすと痛む」などを別に記録します。首のこりが先にあったとしても、それだけでめまいの原因とは判断できません。症状の順番は診察の材料であり、原因を自分で確定するためのテストではありません。

耳・頭・手足の変化を一緒に伝える

耳鳴り、聞こえにくさ、耳が詰まった感じ、頭痛、吐き気などがある場合は、めまいと同時か、前後かを伝えます。聞こえ方の急な変化があるときは、次の発作を待たず耳鼻咽喉科へ相談してください。症状が受診時には落ち着いていても、起きた内容を伝える意味があります。

一方、片側の手足が動かしにくい、ろれつが回らない、物が二重に見える、立てないなどが急に出た場合は、通常の記録や予約より救急対応を優先します。「少し休めば肩こりが取れて治るだろう」と判断しないでください。

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、耳の症状を伴うめまいの受診と、神経症状などを伴う場合の救急対応を分けて案内しています。めまいの原因・治療法の解説も参照し、感じ方だけで受診の必要性を否定しないようにしましょう。

受診までの日常では、転倒しやすい場面を減らす

移動中・外出先で症状が出た場合

歩きながら何とか目的地へ向かうのではなく、安全な場所で座るなどして転倒を避け、必要に応じて周囲へ助けを求めます。階段やエスカレーターへ急いで移動したり、ふらつくまま自転車へ乗ったりしないでください。自分で安全に移動できない場合は、付き添いや受診方法を相談します。

予定を変えたくないからと、症状を隠して運転することは避けましょう。めまいの最中だけでなく、処方薬の眠気などについても医師・薬剤師の説明を確認します。再開の可否は、原因や症状、仕事内容を踏まえて相談してください。

浴室・台所・高い場所の作業

濡れた床、熱い鍋を持つ作業、踏み台へ乗る作業は、ふらついた場合の危険が大きくなります。めまいがある間は一人で無理をせず、作業を任せる、後へ回すなどの調整を考えます。身体を支えようとして、動く椅子や不安定な家具へつかまらないようにしてください。

家族には「気分が悪い」だけでなく、「立つとふらつくので荷物を運んでほしい」「受診に付き添ってほしい」と具体的に伝えると協力を得やすくなります。休み方や水分摂取に医師からの指示がある方は、それを優先してください。

首の体操と、めまいの治療体操は別のものです

インターネットには、頭の向きを変えるめまいの体操が紹介されています。しかし、すべてのめまいに同じ方法が適するわけではありません。原因や対象となる状態を確認せず、動画の動きを自己流で繰り返さないことが大切です。

医療機関で体操を教わった場合は、どちらの向きに、どの手順で行うか、中止する症状は何かを確認します。首に痛みや可動域の制限があることも事前に伝えてください。肩こりをほぐすための首の運動を、めまいの治療の代わりにしないようにしましょう。

首の動きでめまいが出るか確かめるために、何度も振り向いたり反らしたりする必要はありません。普段の生活で起きた症状を記録すればよく、診察の検査を自宅で再現する必要もありません。

受診メモは、短くても役立ちます

架空の記入例は、「朝、起き上がったときに周囲が回る感じがした。座っても少し残った。吐き気があり、耳の聞こえ方は普段と同じに感じた。肩のこりは以前からある」です。これは病名を示す症例ではなく、医師に伝える順番の例です。

何度も繰り返す場合は、毎回同じか違うかも分かる範囲で記録します。症状がない日もある場合、そのことを伝えて構いません。記録を完璧にするより、症状が続く、強くなる、生活に支障がある段階で相談することを優先してください。

薬を飲み始めた日や変更した日が近い場合は、お薬手帳を見せます。ただし、薬の影響と自分で決めて中断しないでください。市販薬やサプリメントも含め、何を使っているかを医師・薬剤師へ共有します。

一度診てもらった後も、変化があれば再相談を

検査で大きな異常を指摘されなかった場合でも、その後に新しい症状が出れば別に評価が必要です。前より歩きにくい、耳の聞こえが変わった、頭痛が加わったなどの変化は、以前の結果だけで判断せず医療機関へ伝えてください。

原因が確認された後は、治療の方針、普段の活動、悪化時の連絡先を相談します。肩こりが残る場合の身体のケアは、その医療上の方針を踏まえて考えます。めまいを肩こりだけにまとめず、めまいの評価と首肩の負担への対応を分けることが、安全な相談につながります。

相談先に迷ったときは、肩こりよりめまいを先に伝える

電話や受付では、「肩がこっている」だけでなく、めまいがいつから、どの程度あり、歩けるか、耳や手足の症状があるかを先に伝えましょう。聞こえ方の変化が中心なら耳鼻咽喉科、持病や薬の影響も気になるならかかりつけ医など、状況に応じて相談できます。

緊急の症状がある場合は、診療科を自分で選びきることより救急対応を優先します。首肩のケアの予約がある日でも、その予約を先に済ませる必要はありません。

大阪西区針灸整骨院で対応できる範囲

当院では、医療機関で緊急性のある病気や耳・脳の病気が否定された後に、肩こりや姿勢による身体の負担についてご相談いただけます。

整骨院は、めまいそのものの診断や、耳・脳の病気の治療を行う場所ではありません。めまいが続いている方、原因が分からない方には、先に医療機関で検査を受けていただくようご案内します。

肩こりについては、首肩だけでなく、仕事中の姿勢や身体の使い方などを確認し、状態に合わせた施術やセルフケアをご提案します。

まとめ

肩こりとめまいが同時に起こることはありますが、肩こりだけが原因とは限りません。めまいには耳、脳、循環器など多くの原因があるため、まず症状を正しく評価することが重要です。

耳鳴りや難聴を伴う場合やめまいを繰り返す場合は耳鼻咽喉科へ、しびれ・ろれつの異常・歩行困難・激しい頭痛などがある場合は速やかに救急受診してください。

参考情報

症状別ページと関連記事

めまいを繰り返す場合は、まずめまいの症状別ページで受診の目安をご確認ください。首の痛みが中心の場合は、首の痛みとめまいも参考になります。

肩こりとめまいを感じて安全に座る女性

デスクワーク後に首肩を休める女性

めまいの経過を記録する女性

写真は記事内容を説明するイメージであり、実際の症例や治療効果を示すものではありません。

当院のご案内・アクセス

院名
大阪西区針灸整骨院
住所
〒550-0014
大阪府大阪市西区北堀江2丁目1-2
電話番号
06-6539-0117

アクセス方法

  • 長堀鶴見緑地線「西大橋」駅3番出口を出てすぐ
  • 御堂筋線・四ツ橋線「四ツ橋」駅から徒歩4分
  • 千日前線「西長堀」駅から徒歩7分

診療時間・定休日

 
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