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脚を組む、横座りをする、床であぐらをかくと「骨盤が歪む」と心配する方がいます。
特定の座り方を一度しただけで、骨盤が大きくずれたままになるとは限りません。問題になりやすいのは、身体に合わない姿勢を長時間続け、腰や股関節へ負担が集中することです。
完璧な姿勢を固定するのではなく、楽に座れて、こまめに姿勢を変えられる環境を作りましょう。

背筋を伸ばし続けて疲れる場合は、背もたれやクッションを使って構いません。
脚を組むと一時的に身体の左右差は生じますが、それだけで骨盤が固定的に歪むとは限りません。
脚を組まないとつらい場合は、椅子の高さ、背もたれ、足元の安定性を確認します。同じ側ばかりで長時間組み続けず、姿勢を変えるきっかけにしましょう。
横座りやお姉さん座りは左右どちらかへ負担が偏りやすい姿勢です。短時間で姿勢を変え、座布団や低い椅子を利用しましょう。
あぐらが必ず悪いわけではありませんが、股関節や膝が痛む方には合わない場合があります。床から立ち上がる動作がつらい方は、椅子を選ぶ方が安全です。
授乳中は赤ちゃんへ身体を近づけようとして、背中や腰を丸めた状態が続きやすくなります。
授乳クッションや背中のクッションを使い、赤ちゃんの位置を身体へ近づけます。同じ姿勢が長く続いたら、いったん立って身体を動かしましょう。

負担を減らすうえで大切なのは、理想の姿勢を維持することより、同じ姿勢の時間を短くすることです。
電話、飲み物、休憩などを立ち上がるきっかけにし、数分歩くだけでも構いません。

座るたびに腰や股関節が痛む、脚のしびれがある、立ち上がりにくい状態が続く場合は、座り方だけで解決しようとせず相談してください。
強い痛み、発熱、転倒後の痛み、脚に力が入らない、排尿・排便の異常がある場合は医療機関を受診します。
当院では座っている時間や環境、痛む動作、身体の動かしやすさを確認します。
骨盤の歪みを防ぐ唯一の座り方はありません。足元と背中を安定させ、身体に力が入りすぎない姿勢を選び、こまめに座り方を変えましょう。