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産後に顎の痛みや食いしばりが強くなっても、「骨盤のゆがみが顎関節症の原因」とは一概にいえません。産後は睡眠不足、育児への緊張、抱っこ・授乳による首肩の負担などが重なり、日中の食いしばりや顎まわりの筋肉の緊張に気づく方がいます。
口が開けにくい、顎がロックする、食事に支障がある、腫れや発熱がある場合は、整骨院より先に歯科・口腔外科へ相談してください。この記事では、産後の顎関節症と食いしばりの考え方、自宅でできる対処法、医療機関を優先する目安を解説します。

顎関節症は、顎の関節や顎を動かす筋肉に痛みや機能障害が起こる状態の総称です。顎の痛み、開けにくさ、ロック、カクカク・ジャリジャリという音など、現れ方は一人ひとり異なります。
現時点で、出産や骨盤の変化が直接顎関節症を引き起こすと断定できる根拠はありません。ただし産後の生活には、顎への負担を増やし得る要素があります。
「産後だから骨盤を整えれば顎も治る」と決めつけず、歯や顎関節、筋肉、睡眠、生活動作を分けて確認することが大切です。
同じではありません。食いしばりは、起きているときや睡眠中に上下の歯を強く接触させる行動です。顎関節症は、顎関節や周囲の筋肉に痛み・動かしにくさなどが現れる複数の状態を含みます。
音だけで痛みや開口制限がない場合、必ずしも治療が必要とは限りません。一方、痛みや生活上の支障がある場合は歯科・口腔外科で評価を受けましょう。
赤ちゃんを落とさないように身体を固めたり、泣き止まない時間が続いたりすると、肩をすくめて歯を接触させたままになることがあります。抱っこのたびに顎を食いしばっていないか確認してみてください。
授乳中に赤ちゃんを見続けたり、育児情報をスマートフォンで長く見たりすると、首や肩が疲れやすくなります。首肩のこりと顎の症状は同時に起こることがありますが、「姿勢のゆがみだけが顎関節症の原因」という意味ではありません。
産後に肩こり・首こりがひどくなる理由と対処法も参考にしてください。
睡眠中の歯ぎしりを自分で止めるのは難しく、起床時の顎の疲れや頭痛で気づく場合があります。睡眠不足が続くときは、顎だけでなく休息を確保する方法も家族と相談しましょう。
産後の寝姿勢と腰痛・骨盤まわりの対処法では、夜間の身体の負担を減らす考え方を解説しています。
まずは顎を休ませ、症状を悪化させる行動を減らします。痛みを我慢して大きく口を開けたり、自分で顎を強く押して位置を変えたりしないでください。
市販のマウスピースを自己判断で長期間使うと、合わない場合があります。歯のすり減りや睡眠時の歯ぎしりが気になる方は歯科医師へ相談してください。
一日中、歯が触れていないか監視する必要はありません。授乳を終えたとき、スマートフォンを置いたときなど、生活の区切りに一度だけ顎の力を確かめます。上下の歯が触れていたら、軽く息を吐いて離します。口を大きく開ける運動とは違い、顎を休ませるための確認です。
見える場所へ小さな印を置き、それを見たときに思い出す方法もあります。NIDCRの食いしばりの案内でも、日中の歯の接触に気づくためのメモや通知が紹介されています。育児の負担にならない方法を一つ選び、気づけなかった時間があっても自分を責めないでください。
顎が痛い間は、軟らかい食べ物を選ぶほか、大きく口を開けずに済む一口の大きさにする方法があります。大きなパンをかじる代わりに小さく切る、硬い食材をやわらかく調理するなど、今食べられる物の中で工夫します。食事を抜くことや、同じ物だけに制限し続けることを目的にしないでください。

赤ちゃんの食事を見ながら急いで食べるときも、痛い側で噛み続けていないか確認します。反対側だけを使えば治るということではありません。どちらで噛んでも痛む、食べる量が減っている、水分をとりにくい場合は、食事の工夫だけで耐えず歯科へ連絡してください。
家族へは「顎が痛いので休ませて」だけでなく、「夕方の抱っこで歯をかみしめることが多い」「食事中は抱っこを交代してほしい」と頼むと、手伝ってほしい場面が伝わります。休息を確保する工夫は、顎関節の治療の代わりではありませんが、セルフケアを続ける条件を整える助けになります。
夜間の食いしばりは、眠っている本人が意識して止められるものではありません。寝ている間も顎を管理しようとして、睡眠を削る必要はありません。朝の顎の疲れや家族が気づいた歯ぎしりを歯科で共有し、必要な確認を受けましょう。
マウスピースには歯への負担を減らす役割がありますが、使えば顎の痛みまで必ず消えるわけではありません。NIDCRの顎関節症の解説では、口腔内装置による痛みの改善の根拠には限りがあり、使用で痛む場合は中止して歯科医師などへ相談するよう案内しています。
以前作った物が手元にあっても、変形している、装着すると痛む、歯に合わなくなったと感じる場合は、そのまま使い続けないでください。自分で削ったり熱で形を変えたりせず、使用している装置を持参して、装着時間や手入れの方法も含めて確認しましょう。
「朝は頬がだるい」「食べ始めると右側が痛い」「前より口が開けにくい」など、自然に起きた症状を分けて伝えます。確認のために何度も大きく口を開ける必要はありません。産前から繰り返している場合は、出産前後で変わった点と、変わらない症状の両方を説明すると経過を共有できます。
歯が欠けた、しみるようになった、以前の詰め物が気になるといった変化も、顎の相談と一緒に伝えてください。顎関節症に似た場所の痛みでも、歯など別の原因を確認する場合があります。「産後の食いしばりだろう」と自分で相談内容を狭めないことが大切です。
授乳中であること、薬やサプリメントの名前、治療中の病気を伝えたうえで、検査や薬について説明を受けます。治療を受けるために自己判断で断乳したり、処方薬を止めたりする必要はありません。変更が必要かは、処方した医師や歯科医師・薬剤師と確認してください。
温める・冷やす方法を試す際は、皮膚に熱い物や氷を直接当てず、心地よく感じる範囲にします。赤ちゃんを抱いたまま熱いタオルや保冷材を扱うより、安全に置ける場所で行いましょう。痛みが増える、皮膚が赤くなる場合は中止します。温めて楽になったことから、顎関節症の原因や治療の必要性を判断することはできません。
歯科で顎の運動を教わった方は、口を開ける幅や動かす方向を確認してください。別の動画の回数を足すより、教わった方法で困る点を伝え、今の痛みに合う内容へ調整することが大切です。
口を開けたままにするのがつらい、育児のため長い診察時間を取りづらいなど、気がかりな条件は予約時に伝えましょう。赤ちゃん連れでの受診や付き添いの可否は施設ごとに異なります。対応を確認してから予定を組むと、必要な診察を先延ばしにしにくくなります。
米国国立歯科・頭蓋顔面研究所(NIDCR)は、顎関節症ではまず簡単で元に戻せる保存的な対応から始め、関節や歯を永久的に変える治療には慎重になるよう案内しています。
次のような場合は、整骨院より先に歯科・口腔外科、必要に応じて医療機関を受診してください。
突然の激しい頭痛、視界の異常、胸痛・息苦しさ、片脚だけの強い腫れ、大量出血、失神、自分や赤ちゃんを傷つけたい気持ちがある場合は、顎関節症と自己判断せず、すぐに医療機関や救急相談へ連絡してください。

顎の痛みや開口制限、歯ぎしりによる歯の損傷が疑われるときは、まず歯科・口腔外科が相談先です。問診、口の開き方、顎関節や筋肉、歯の状態などを確認し、必要に応じて画像検査やマウスピースなどが検討されます。
顎関節症の基本的な施術案内は、大阪西区針灸整骨院の顎関節症ページをご覧ください。歯科領域の診断や治療が必要な症状は、歯科・口腔外科の受診を案内します。
歯や顎関節の病気を診断することはできませんが、首肩の緊張、頭の位置、抱っこや授乳での身体の使い方、顎に力が入る場面など、顎の周囲に負担をかける生活動作を確認できます。
首肩の負担全般については、肩こりの原因と対処法も参考になります。
元記事で紹介していたのは、新町から来院された産後8ヶ月の患者さんです。10年ほど前から顎関節症を繰り返し、産後に食いしばりと口の開けにくさが強くなっていました。
この記録だけから、出産による骨盤の変化が顎関節症の原因だったとは判断できません。同じような症状で困っている方は、歯科・口腔外科で顎の状態を確認したうえで、抱っこのときの食いしばり、首肩の負担、同じ姿勢が続く育児動作についても相談しましょう。
個人の経験はすべての患者さんに同じ結果を保証するものではありません。口の開けにくさが強い場合は、まず歯科・口腔外科で顎関節や歯の状態を確認することが大切です。
院長の嶋崎陽一は柔道整復師です。資格や担当者については、院長紹介をご確認ください。産後の患者さんには、顎だけを見るのではなく、睡眠や抱っこ、授乳など実際の生活まで伺います。
院内には保育士が在籍し、キッズスペースを設けています。所在地は大阪市西区北堀江2丁目1-2で、西大橋駅3番出口からすぐ、四ツ橋駅から徒歩4分、西長堀駅から徒歩7分です。新町・北堀江・南堀江周辺からも通院しやすい場所にあります。
産後の身体全体については、産後骨盤矯正とは?いつから・効果・回数・体型の悩みまで整骨院が詳しく解説をご確認ください。大阪市西区で院を選ぶポイントは、大阪市西区で産後骨盤矯正を探している方へで解説しています。
産後そのものが顎関節症の直接原因とは断定できません。ただし睡眠不足、緊張、食いしばり、抱っこや授乳による首肩の負担が重なり、症状に気づくことはあります。
音だけで痛みや開口制限がなければ、必ずしも治療が必要とは限りません。痛み、ロック、食事への支障がある場合は歯科・口腔外科へ相談してください。
日中に上下の歯が触れていないか、抱っこや集中時に顎へ力が入っていないかを確認できます。朝の顎の疲れ、頭痛、歯のすり減りは睡眠時の食いしばりの手掛かりになるため、歯科医師へ相談しましょう。
症状や歯の状態によって役割が異なります。市販品を長期間自己判断で使わず、歯科医師の診察を受けてください。
産後骨盤矯正だけで顎関節症が治るとはいえません。顎の痛みや開口制限は歯科・口腔外科で確認し、整骨院では首肩や育児動作など周辺の負担を補助的に確認します。
診察は受けられます。薬や検査については授乳中であることを必ず医師・歯科医師へ伝え、個別に確認してください。
上記は一般的な情報です。症状が強い場合や判断に迷う場合は、歯科医師・医師へご相談ください。
産後に顎関節症や食いしばりが悪化したと感じても、骨盤のゆがみが直接の原因と決めつけることはできません。睡眠、緊張、日中の歯の接触、抱っこや授乳による首肩の負担、歯や顎関節の状態を分けて確認しましょう。
口が開けにくい、ロックする、食事に支障がある、腫れや発熱がある場合は歯科・口腔外科を優先してください。軽い症状では、顎を休ませ、上下の歯を離し、硬い物や無理な開口を避けるところから始めます。