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骨盤矯正を受けた後に、「骨盤を安定させるため運動した方がよい?」「ドローインやプランクはいつから始める?」と迷う方がいます。施術後に特別な運動が必須というわけではありません。体調や痛み、普段の運動習慣に合わせて、無理のない動きから始めることが大切です。

骨盤や背骨は、立つ、座る、歩くといった日常動作に合わせて常に動いています。「矯正した骨盤が運動をしないとすぐ歪む」「インナーマッスルだけで正しい位置に固定できる」と一律に考える必要はありません。
運動の目的は、骨盤を決まった形に固定することではなく、体力や動きやすさを保ち、日常生活で一部に負担が偏りにくくすることです。
強い痛み、脚のしびれや力の入りにくさ、排尿・排便の異常、発熱、転倒後の痛みがある場合は、運動より整形外科など医療機関への相談を優先してください。

運動に慣れていない場合は、いきなり長時間のプランクを行う必要はありません。仰向けで膝を立て、楽に呼吸できるか確認します。息をゆっくり吐き、お腹を強くへこませ続けるのではなく、肋骨や腹部が自然に動く感覚を確かめましょう。
お腹を限界までへこませたり、腰を床へ強く押しつけたりする必要はありません。痛みやめまいが出る場合は中止してください。
プランクは全身を支える運動なので、腰や肩へ負担がかかる場合があります。最初は膝を床につけた方法から始め、数秒間でも姿勢を保てれば十分です。時間を競わず、呼吸が続き、痛みのない範囲で行います。

膝をつくだけで痛む方、床へ降りることが難しい方は、この運動を選ばなくて構いません。できる種目を探すことと、施術の効果を保つことは同じではありません。呼吸の練習も、苦しくなるほど深く吸う必要はなく、楽に続けられる範囲にします。NHSの呼吸練習の説明
このような場合は方法や負荷が合っていない可能性があります。無理に続けず、歩行や椅子からの立ち座りなど、より軽い運動へ変更してください。
初日はドローインとプランクをまとめて増やさず、一つの軽い内容から様子を見ます。次は記録の例であり、患者さんの実例や推奨回数ではありません。
| 記録する場面 | 書き方の例 |
|---|---|
| 始める前 | 座っていると腰が重い。しびれはない |
| 行った内容 | 楽な呼吸を数回、膝付き姿勢は短く試した |
| 終わった直後 | 肩と腰に新しい痛みがないかを確認 |
| その夜・翌朝 | 家事や歩行が普段よりつらくなっていないかを記録 |
翌日に痛みが残ったときは、「効いた証拠」と決めて同じ量を続けないでください。痛みを伴う運動の判断は運動中・運動後に痛いときの休み方と再開の目安で説明しています。
「骨盤矯正の後は何時間あければ運動できるか」という質問に、すべての人へ同じ時間を答えることはできません。施術の内容、施術前からあった痛み、運動の強さによって判断が変わります。施術者から個別の注意を受けた場合は、その理由と、どの活動ならできるかを確認してください。
体が軽く感じても、その勢いで長いプランクや慣れていない筋トレを追加すると、施術と運動のどちらによる反応か分かりにくくなります。まず、歩く、座る、階段を使うなど普段の動作がどうかを確認します。問題なく過ごせていても、初めての種目を全部行う日にはしない方が、負担を整理しやすくなります。
寝返り、起き上がり、着替え、通勤が普段よりつらくなっていないかを見ます。新しい痛みを「好転反応」「骨盤が変わった証拠」と決めて運動を続けないでください。強い症状は医療機関へ、軽くても長引く変化は施術者へ伝え、次に行う内容を相談します。
「運動してよいですか」だけでは、散歩なのか、高重量の筋トレなのか、球技なのかが伝わりません。いつも行う種目、時間、痛みが出る動きを説明すると、注意点を確認しやすくなります。軽い呼吸練習ができたから、すべての競技へ戻れると判断するものではありません。
体幹は胴体の部分を指し、腹筋だけのことではありません。お腹、背中、骨盤周囲などが働き合って、姿勢や動作を支えています。ドローインでお腹の感覚を確かめることと、生活で必要な体力をすべて鍛えることは同じではありません。
「骨盤を立てるために腹筋を固める」と言われても、一日中お腹に力を入れて座る必要はありません。椅子の背もたれを使う、足を床へ置く、作業に合わせて姿勢を変えるといった環境の工夫も選べます。力を入れていると腰が反る、息が浅くなる場合は、頑張り方を見直しましょう。
体幹の運動にはさまざまな種類があり、プランクはその一つです。Mayo Clinicの体幹運動の説明でも、複数の方法と、呼吸を保って行う考え方が紹介されています。ここで紹介する種目がすべての方に最適という意味ではなく、痛みや運動経験に合わせて選びます。
動画で見たようにお腹がへこまない、左右で感覚が違う、といった理由だけで運動の失敗と考えなくて構いません。まず楽に息を吐いて戻せるかを確認します。息を吐ききろうとして顔や首に力が入り、めまいがするまで続ける必要はありません。
慣れないうちは、お腹を触る手の力で押し込んでいないかも見ます。腹部を強く押すことが目的ではありません。服やベルトで苦しいときは締めつけを減らし、食後に苦しくなるならその時間を避けるなど、楽にできる条件を選びましょう。
腰と床の隙間を完全になくすことに集中すると、痛みが出る方もいます。膝の位置や頭の支えを少し調整し、無理なく横になれるかを先に確認してください。姿勢を整えても痛むなら、仰向けの種目自体を中止し、椅子で楽に呼吸するなど別の方法を相談します。
お腹をへこませた状態を通勤や仕事中ずっと保つことは、この練習の目的ではありません。短く試したら自然な呼吸へ戻し、普段の動作へつなげます。「意識を抜くと骨盤が戻る」と不安になって、常に体を監視する必要もありません。
膝付きの方法でも肩や腰がつらい場合は、単に秒数を短くするだけでは合わないことがあります。床へ降りるときに痛い、膝がマットに当たって痛い、腕で支えること自体が難しいなど、何が困難かを分けて考えます。できない種目を無理に続けるより、別の活動へ変更して構いません。
壁や安定した台に手を置く軽い方法が選択肢になる場合もありますが、家具が動く、手が滑る、肩に痛みが出る環境では行いません。支える面の高さや体との距離でも負担が変わるため、初めてで不安な方は専門家に動きを確認してもらってください。
スマートフォンのタイマーが鳴るまで我慢することより、呼吸と体の反応を優先します。腰が落ちる、肩がすくむ、顔が前へ出る、息が止まると感じたら、一度休みましょう。決めた秒数より早く終えることは失敗ではありません。
終わる際も急に床へ落ちず、支えを保ちながら楽な姿勢へ戻ります。立ち上がったときにふらつく場合は、すぐ次の種目へ移らず休みます。毎回同じ場所が痛くなるなら、力の入れ方だけで解決しようとせず、その種目を続けてよいか相談しましょう。
最初に限界まで行い、その回数を毎日のノルマにする必要はありません。短く終えたあとに生活へ支障が出ないことを確かめ、同じ程度を無理なく繰り返せるかを見ます。時間・回数・種目数をまとめて増やさないと、増えた負担を把握しやすくなります。
筋肉痛の強さを成果の指標にすると、痛みを出すことが目的になってしまいます。日常動作を妨げる痛みや、関節の鋭い痛み、しびれは我慢する対象ではありません。運動を休んだ日も、買い物や家事などの活動量を含めて振り返りましょう。
床の運動ができる場所を確保できない日は、無理に狭い空間で行わず、仕事の区切りに立つなど別の行動へ置き換えられます。毎日の時間を一つ決めると続けやすい方もいますが、体調が悪い日に予定を守ることを優先しないでください。
出産後は「骨盤を締めるために腹筋を急ぐ」と考えず、出産方法や傷の回復、出血、睡眠不足、骨盤底の症状などを踏まえて再開時期を相談します。妊娠中・産後の体には一律の運動表を当てはめず、産科の健診や担当医の指示を優先してください。
運動すると尿もれや下腹部の重さ、傷の痛みが出る場合も、そのまま回数を増やしません。呼吸練習や軽い歩行を含め、何を行ったときに症状が出たかを伝えましょう。手術後や、心臓・呼吸器の病気、血圧などで運動の制限がある方も、始める前に適否を確認します。
運動の目的を「骨盤の位置を固定する」から「生活の動きを楽にする」へ具体化すると、相談の内容も変わります。椅子から立つ、洗濯物を運ぶ、子どもを抱くといった困る動作を一つ挙げて、その動作に合う練習を相談してください。
その日の回数だけでは、運動が合っているかを判断できません。始めたころと比べて、呼吸を止めずに行えるか、終わってから楽に立てるか、翌日の仕事へ影響しないかを確認します。タイマーの数字が増えていなくても、余計な力を入れずにできるようになったことは、練習の振り返りになります。
| 起きたこと | 次に確認すること |
|---|---|
| 短く行えば問題ない | すぐ増やさず、同じ程度を無理なく繰り返せるか |
| 後半だけ腰がつらい | 時間を延ばす前に早めに休む。続く場合は動作を相談 |
| 肩や肘に鋭い痛み | プランクを中止し、腕で支えない活動の適否を確認 |
| 翌日の家事に支障 | 負担が大きかった可能性を考え、同じ量を繰り返さない |
この表は診断や運動許可の判定表ではありません。強い痛みやしびれがある場合は、表に合わせて自己調整するより医療機関への相談を優先します。痛みがない場合でも、持病や術後の制限があれば、その指示に従ってください。
震えること自体を目標にしません。支えるのがつらく、姿勢や呼吸を保てないなら休む目安になります。動画の人が長くできるからといって、同じ時間を我慢する必要はありません。眠気や疲労が強い日は、前回できた負荷でも難しく感じる場合があります。
必須の組み合わせではありません。お腹の力の入れ方を確かめたいのか、全身を支える運動をしたいのかによって選びます。軽い練習だけでも苦しくなるなら、両方を行うことより、楽にできる方法を見つけることが先です。
腰痛は腹筋の弱さだけでは説明できず、一つの種目で治ると約束することはできません。現在の症状に運動が合うか、どの負担を減らす必要があるかを確認します。痛みを我慢して鍛えることと、状態に合う運動を続けることを混同しないようにしましょう。
運動を教わるときは、「この種目は何の動作を楽にするためですか」「つらい日はどこまで軽くしてよいですか」「どの症状が出たら中止しますか」と聞くと、自宅で判断しやすくなります。回数だけを覚えて帰るより、目的と変更方法を理解することが大切です。
実際に一度動きを確認してもらえる場合は、呼吸が止まる、腰が痛むなどの困りごとを隠さず伝えてください。できたように見せる必要はありません。床の運動が難しい住環境や、家事・育児で休憩しにくい事情も伝えると、続けられる内容へ調整しやすくなります。
別の医療機関で運動を指導されている場合は、その内容を共有します。異なる指示を自己判断で混ぜず、どちらを優先するか確認しましょう。
体幹運動だけでなく、長時間同じ姿勢を続けないこと、無理のない範囲で歩くこと、睡眠と休養を確保することも大切です。運動の種類を増やすより、続けられる量を選びましょう。
当院では、痛む動作、運動経験、生活環境を確認し、その方に合う運動の強さをご提案します。施術内容については骨盤矯正ページをご覧ください。
骨盤矯正後の運動は、骨盤を固定するための義務ではありません。ドローインやプランクを行う場合は、呼吸できる軽い負荷から始め、痛みやしびれを我慢しないことが重要です。体調に合わない場合は中止し、必要に応じて医療機関や専門家へ相談しましょう。
※画像は内容を説明するためのイメージです。実際の患者さんの症状や施術効果を示すものではありません。